生涯現役への道

ついにこの日が来た。手術である。人生初めての手術と入院。前十字靭帯損傷 それが僕の傷名。10日間ほどの入院。昨年から病院にはよく行っている。同年代でこれほど病院に行っている人も中々少ないかもしれない。これまでは看病がメインだったが、今度は自分のほうだ。

周りには数多くの前十字先輩達がいて、色々なお話を聞いており、予備知識は充分だったので手術、入院のシユレーションは出来ていた。手術の際、背中からの麻酔が痛い。手術後の夜は膝が痛くなる。翌日尿道に入れた管を抜くときがメチャ痛い。。。

先輩たちはとても優しい方々でものすごく大げさに伝えてくれたので、メチャメチャ覚悟して臨んだ結果、どれも全然大したことなかったと思えることが出来た。前十字先輩たちには本当に感謝。

病院という不自由な箱の中の自由ではあるけれど、膝に不自由を抱えた僕はこちらも人生初の車椅子生活だ。車椅子用のトイレがある事に感謝。今までいつも疑問に思っていた。トイレに手すりつきすぎじゃない?これって本当に使うのかな?と。これがあって手足の弱ったご老人や、怪我をした人がどれほど助かる事か、、、本当に身にしみて感じることが出来た。

僕はいつだって失ってからか、当事者にならないとその有り難みを感じる事が出来ない。

病院という限られた環境の中でも自分なりに楽しみを見つけて、日々を乗り越えている。

これから約1年間、蹴れない。この現実を受け入れることは大丈夫なのだが、、蹴れるようになった時の自分がイメージできない。年末年始、2週間くらい間をあけてしまうだけでコンディションが悪くなっていた中で、1年丸まる蹴らないのである。

今までに無いので想像が出来ない。

元々体力も無いのでさらに体力は無くなる。前十字先輩たちは膝に不安を抱えながら蹴っている。違和感は常にあるよ。と言う。自分のPLAY STYLEを見つめなおすときなのか、この1年が勝負だ。ここでブクブクと太ってはもう蹴球人生終わりである。

しかし、ピンチはチャンス とも言う。

とても素晴らしい先生と理学療法士さんと出会えたことは今までに無いチャンスだ。リハビリは一人で行うものではなくこのようなパートナーが居てくださる。この方々のサポートを受ければそれこそ、今までにぬいイイ身体が出来上がるのではないか?身体のプロに身体を見てもらうことも人生初のことだ。これもまた想像が出来ないことだ。

出会いが全て。感謝。

今出来ることを最大限にして術前よりもリフレッシュした身体を維持しようと思う。チームに合流する日を夢見て頑張ろうと思う。そしてMonday football club に早く出たい。

Domingoと共に。