episode 1

AXIS-1 が遂に販売された。

名古屋オーシャンズ所属 フットサル日本代表の西谷選手(通称パッシャン)とセッションを重ねて重ねてのNEW SHOES。ソールも新たに開発した本気の1足だ。

日本屈指のALA-FIXO選手であるパッシャン。彼の望み通りのシューズを作り上げる事こそが、その後ろにいる全国の都道府県競技リーガーが望むものだろうと信じて開発が始まった。

いい意味で物凄くパッシャンは拘りが強く、繊細だ。彼が納得するモノを作り上げるにはmm単位の調整が不可欠だった。

彼の要望を叶えるために彼の試合や練習に行きその後話し合う。そして工場に伝えサンプルを作成していく。

まだカカトが少し高い。

皮の感じがまだ硬い。

などの課題を一つずつクリアしていき、最終サンプル作成時には中国の工場に直接話に行き最終系のサンプル出来上がりを立ち会った。

最終サンプルが出来上がり、工場の最大責任者である常務がサンプルを履いて、笑顔でこう言った。(常務はいつも怖い感じだが、、)

「これは俺のために作ったような履き心地だ!」

これを聞いた時、本当に嬉しかった!AXISは誰が履いても「イイ!」って言ってもらえる靴にしたかった。(もちろ足型は個人によって違うので100%の人に合う靴を作るのは無理だと分かっている)

そして自分も履いてみる。

「イイ!」

LUZの最大の強みはテクノロジーや材料とか超高機能とかそんなんじゃない。

1番の強みは、、、

 

【自分達も蹴っている。】

 

事だと思う。生涯現役を謳っているウチの会社。

自分自身、17年フットサルをやってきて様々なシューズも履き様々なコートで蹴ってきた。シューズの履き心地は人によって様々だが、経験のある自分達が先ずは履いて納得出来るイイ!ってモノじゃないとダメだ。カテゴリーは違えど共に蹴っているという事で共有できる感覚は確かにある。

パッシャンもこれなら必ずイイ!って言ってくれる。確信はあった。

(パッシャンを交えた社内フットサル会の写真。ペスカドーラ町田のコンボイ選手も参加してくれた。)

パッシャンは靴作りにおいては、何でも話してくれるようになっていた。気になる点は必ず話してくれる。その都度修正を加えていった。

最終サンプルを履いたパッシャンから届いたメッセージを見た時、本当に嬉しかった。

やはり、誰かのために作るモノ作りは強い。彼が世界の舞台で履くのだ。それを想像すれば当然、妥協は許されない。

そして今シーズン彼はそれを履き最高の成果を上げた。Fリーグはおろかアジアのクラブでもチャンピオンになった。次は日の丸を背負っての戦いが待っている。

AXIS-1の1はエピソード1の1、まだまだ続きがありますよ。って事。

願わくばワールドカップの舞台でそれを履いている彼の姿を見たい。そのために作ったのだ。そこで躍動する彼を見届けて一先ずエピソード1は終了だろう。

1が終わったらこれから始まる2へのSTORYが今から楽しみだ。これからも共に、新たなSTORYを作っていきたい。

Domingoと共に。