Director's Colum vol.2
『日本フットボールカルチャーシーンの最前線』
ー FRONT LINE / 2013.4.28 yokohamaー
「2013FUTEBOLiSTA 天下一武道会」も無事終了しました。まずはご来場の皆様、そして関わってくださった皆様、
心からの感謝と敬意を表します。ありがとうございました。
あの日、あの場所、ベイサイドヨコハマで起こったことは、まさしく[フットボールカルチャーシーンの最前線]でした。
集まってきたのは、フットボールジャンキー、音楽家、DJ、画家、ダンサー、活動家、写真家、サーファー、スケーター、アパレル店員、八百屋、フルーツ屋、美容師、本屋、彫り師、フィクサー、名もなきアンダーグラウンドヒーローたち。
そんな刺激的な環境で遊ぶ子ども達。10年後、20年後、様々なジャンルで活躍するであろう未来の日本代表たち……。
晴天に恵まれフードブースも出店ブースも大にぎわい!!これこそフットボールの祭典!!ヨコハマ!!
ヤーマン!!Rin&Tarのシルクスクリーンも常に行列でした~!!! 楽し~!!!
This is 天下一武道会。
ここがフットボールカルチャーの最前線。
プレイヤーのイマジネーションをかき立てるcro-magnonの生演奏、その横でNovolとDragonが白いキャンバスに描き上げるライブペイント、スクリーンにはGroundRiddimのVJ、そのクリエイティブなバイブスに引き上げられ、オーディエンスの熱気と歓声で会場全体が異次元の世界にトリップする。あの場にいた者だけが体感したユメの世界。
【Live】cro-magnon【MC】サワダタツヤ 【LivePaint】Dragon76&Novol【VJ】GroundRiddim【BrakeDance】JamJackClan【DJ】Mitsu the Beats【DJ】Mikey【DJ】SAMATA【DJ】No.22
決勝戦は時間無制限。5点先取。又抜きは2点+その場でキャッシュで5,000円!!
横浜を代表するフットボールクルー[Team LUZ] vs 町田で活躍する選手で構成された[DRIBBLE JUNKYZ]。実は2年前の決勝戦と同じ因縁のカード。ちなみに2年前はLUZが優勝している。予想通りスキルフルで白熱した好展開。試合時間10分をすぎた頃 4vs2のスコアで勝利目前のDRIBBLE JUNKYZ。そこにLUZのリンが一瞬のスキをつきDRIBBLEの森谷の股をキレイに抜いて魅せる!「PANNA!!PANNA!!」MCが叫ぶ。一気に4 vs 4の同点。(又抜きは2点+その場でキャッシュで5,000円!!)その瞬間沸騰するオーディエンス。ヒートアップするcro-magnonの演奏。会場の熱気は頂点に
あと1点、決めた方が勝ち。最高の展開に息を飲み見つめる観客。試合時間は15分を超え、プレイヤーの体力はすでに限界を超えている。究極の対決。これぞその名にふさわしい『天下一武道会』。DRIBBLEのケイゴのシュートが打てども打てども決まらない。逆にゴールが一瞬空いた!と思っても、あえて打たないTeam LUZ。この後におよんで、あくまでスタイルにこだわる。キレイに崩すまでフィニッシュはきめない。おそるべしLUZチーム。
最終的にシビレをきらしたDRIBBLEの森谷が遠目から強シュートを打ち試合終了。極限を超え放心状態のプレイヤー。歴史に残る名勝負にオーティエンスの鳴り止まない拍手。
” 真の革命とは人の心の革命、つまり文化である "
そういった意味でボクらは革命の真っただ中にいる。
21世紀に起こす革命は決して武力によるものや、戦争ではない。 ましてや核兵器なんぞ、一刻も早く地球から無くなってしまえばいい。 今ボクらに必要なのは、人種や国境を越えてお互いを理解すること、そして繋がり合うこと。 フットボールは人種も国境も宗教も簡単に超えて繋がり合うことができる。 音楽もダンスもアートも食もストリートカルチャーも、クリエイティブなものはすべて フットボールと同様に地球規模で繋がり合うことができる。ボクらにとってはこれこそが最強の”武器”。
まだまだボクらは黎明期。
このインディペンデントで革新的なカルチャーの種が日本中にまかれ、各地域でそれぞれの個性をだし進化していくことを願っています。 その成長の過程でヤバいスキルや想像力を持ったキッズたちがワンサカ出てきて日本から世界基準で活躍するプレイヤーやアーティストがうまれてきますように。そしてその彼や彼女たちが地球をひとつに繋げていくことでしょう。
ボクらはいつもと変わらぬスタイルで、日本のフットボールの底辺を支える草の根活動を続けて行きます。
Respect!!!
Text by LUZ Director : Sohshi
Photo by Jun(FOOTART) / SPOSiC crew / 884(WorldTripper)
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AUTHOR
Sohshi(ソーシ)LUZeSOMBRA Director
1979製横浜産。デザイナーの両親のもと育ち、学生時代はサッカーに没頭。現代社会に違和感を感じ、ナバホ族やホピ族、ケニアのマサイ族など先住民と触れ合う旅に出てアミニズム精神を体感。02年アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ登頂。05年フットサルカルチャーブランド「LUZeSOMBRA」立ち上げ。06年にはベルリンで行われたフットサルの世界大会「adicup」に東京代表JAZZYSPORT futsal teamの選手として出場し準優勝を果たす。現在、フットボールというアプローチからの「生活文化創造」に己の役割を見出し、多彩なクルーと共に”way of life”を発信している。フットサル、サーフィン、登山、スケボー、ヨガなど柔軟な場で楽しみ、地球と調和したライフスタイルを実践中。「健全な肉体に健全な精神が宿る」Natural mystelic futbolista