LUZ/ チアゴ選手のそもそもの出身と日本に来たきっかけを教えてください。

Tiago/ ブラジルのサンパウロの田舎で育った日系3世です。もちろんサッカーとフットサルを街のクラブに入ってずっとやってました。そして16歳の時に父親と出稼ぎで日本の群馬にきて、縫製工場で働き始めました。

LUZ/ 16歳で出稼ぎにきて働くってすごいですね！そのハングリー精神。日本だと高校生入ったくらいでまだ遊びたい盛りだと思うんだけど。

Tiago/ 最初来た時は一年ぐらい仕事頑張ってお金貯めてすぐブラジルに帰ろうって思ってたから、頑張って仕事やって。その間ボールも蹴らずとにかく仕事してました。最初は友達も知り合いもいなくて寂しかったです。で、一年やったら色々馴染んできたので、もう一年、もう一年ってやってたら、気付いたら２４年経ってしまった（笑）。

LUZ/ まじで、日本語めっちゃくちゃ上手いですね。最初は何も喋れなかったんですか？

Tiago/ そうですね、最初は日本語全然喋れなくって、「ありがとう」と「ごめんね」しかなかったんですが、仕事しながら覚えていって、後はフットサルチームのファイルやカスカベウに入って色々教えてもらって覚えていきました。

LUZ/ 日本でフットサルに出会ったのはいつ頃なんですか？

Tiago/ そう１年ぐらい全然蹴ってなかったんですが働いてる会社で１人フットサルやってる人がいて一緒に行こうってなって、それで日本でもフットサルをやり始めました。1998年ぐらいかな。日系のブラジル人で集まったチームです。まだBFCもなく、その前の時代ですね。

LUZ/ 日本のチームに所属したのはどこが最初なんですか？

Tiago/ 最初はファイルフォックスに入りました。ファイルで５,６年ぐらいやって、その後カスカベウですね。そのころは何回か日本一取ってました。
ちょうどLUZクルーのトヨやリンとはチームメイトになったり、対戦相手になったり結構戦ってましたねー。名古屋オーシャンズの前身のチームで一緒だったりね。もう15年くらい前の話になるけど、、。日本のフットサルこれからって頃で盛り上がってた懐かしい、いい時代でしたね。そこから群馬に帰ってきて、BFCに入って何年かやって、現在のデルミリオーレっていう感じですね。

LUZ/ それが今のDELMIGLIORE CLOUD GUNMAで今期関東1部優勝という結果。素晴らしいですね。

Tiago/ たまたまですよ(笑)。

LUZ/ ブラジルの人が謙遜するとは！！たまたまで優勝できるほど関東1部が甘くないことは我々でもわかります(笑)。
群馬のフットサルっていうと勝手なイメージ、ブラジリアンコミュニティーがいっぱいあってフットサルが盛んなイメージあるんだけど、最近はどうなんですか？

Tiago/ それが、実は最近はあんまりないっすね。10年前くらいまではBFCを中心に群馬のブラジル人コミニュティーでフットサルしている人はたくさんいて盛り上がってたんですが、その当時のブラジル人は大体ブラジル帰っちゃって。昔みたいな盛り上がりがないのは寂しい感じがします。

LUZ/ チアゴ選手ご家族は？

Tiago/ 奥さんと子供5人です。奥さんはブラジル人だけど日本で知り合って結婚して、今群馬に家買ったしブラジル帰ることももうないですよ（笑）。ブラジルより日本長いっすよね、もう２４年なんで（笑）。

LUZ/ 現在40歳で関東一部のトップの位置にいるってすごいことだと思うんですが、そのモチベーションとか情熱とか、突き動かすものって何なんですか？

Tiago/ そうですね。毎年、毎年引退しようかなって、思うんですが（笑）。コロナで流れちゃったけど地域チャンピオンリーグ行きたかったすね、あと全日本選手権。それで引退しようかなっと思ったんですね。でコロナで去年出来なくて、また今年頑張ろうかなと(笑）

LUZ/ それじゃまた来季までは現役でやるんですね！

Tiago/ 毎回毎回もう引退しようかなって、話するけど、チームのオーナーや周りから「まだ出来る」って応援されて頑張ってる感じです。若い子たちに今までの自分の経験を伝えていかなきゃなって思いもあるのでもう少し頑張りますよ(笑）。