[コーチの為のウェア作り]
ルースは昨シーズンより「コーチの為のウェア作り」を始めました。それはルースの企画チームがジュニア世代の練習に通ってる中で誕生したプロダクトです。
コーチたちは太陽がサンサンとさす炎天下の日も、雨の降る中でも、風の強い寒い日も変わらない情熱で、下の学年から上の学年まで1日の長い時間屋外で指導し過ごしています。
それは見た目以上に過酷な仕事です。子供達が集中して取り組める練習メニューを考える、全員に目を配る、集中してない子に声をかける、休むまもなく戦術ボードを使ったり、大きな声で子供達をまとめ上げる。水をゆっくり飲む間もなく、ポケットに入ったペットボトルでシルエットがパンパンのポケットがその真剣さを物語っていました。
そしてこのコーチたちをサポートできる、よりスタイリッシュで機能を追求した「コーチのためのプロダクトを製作したい!」という思いで誕生したのが THE WORKING MAN [TWM] なのです。
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LUZ/ アレグミーナの監督を終えて1年ちょい経ちましたが、現在は今どういう形でフットボールに関わってるんですか?
TOYO/ 今はアグレミーナ浜松のアカデミー全般を統括という形で、U9~U18までの指導育成をやってます。
基本はU15-18をメインに見ていて。週末の試合に帯同して動いてる感じです。
基本はU15-18をメインに見ていて。週末の試合に帯同して動いてる感じです。
LUZ/ じゃあ、結構週末もビッチリ試合なんですね。
TOYO/ そうですね。基本は全て帯同します。コロナでそんなに活動できない期間もあったりしましたが、状況に臨機応変に対応しながらやっている感じです。
LUZ/ 育成年代の指導というとこで、小学生年代で特に意識して取り組んでるとこはどんなことですか?
TOYO/ うちは基本、その月によってテーマを変えていてフットサルは5人制なので少数から始めていく形です。個人のスキルもそうだけど、2人組とか2対1っていうとこをメインに置いていて、2人組の関係性から教える事を大事にしています。結局そこが出来なければ5人制が出来ない。5人制が出来ないっていう事は8人制が出来ないっていう理屈です。今はコロナ渦で自粛の期間が多かったので、個人のスキルにフォーカスしてやっています。
LUZ/ なるほどですね。それが中学生年代になるとどう変化してくのですか?
TOYO/ 基本的には中学生もやっぱりそこが出来ないと厳しいというか、中学からもう11人制なんでいきなり11人制にポッと入れられて2人組の関係、近くの関係性も出来ないまま入っていっちゃうと、やっぱり時間がかかっちゃう。中学生の方がその部分はより細かく繊細にやっています。やっぱりそこを通ってきている選手とそこを通ってきてない選手っていうのはその後すごく差が出ちゃう。今3、4年生でやっているけどサッカーで言う「プレゴールデンエイジ」っていう年代。この年代から始めてもちょっと遅いぐらいだと感じます。今、サイクルがすごく早いので。
LUZ/ 高校生年代になるとどうなりますか?
TOYO/ 高校年代に上がるとそこの完成形なのでやっぱり5人組、キーパーを含めたフィールド4のフットサルの戦術。技術、戦術の完成形をより求めていってる感じです。2人組の攻守のコンビネーション、連動っていうところを細かく。今は高校2年生がメインでいますが、アカデミーからU18までずっと通ってきた子が中心にいるんでやっぱりその子達の速度と、途中から入ってきた子の速度は、全然違います。やっぱりそれくらい差が出てきているから、逆にそれが良くて、自分がそこの辺の変化を見ながら伝えていきたいです。
LUZ/ 育成年代を見る立場になって、どういうスタイルのチームに仕上げたいとかそういうイメージはありますか?
TOYO/ それはもちろん第一にクラブのフィロソフィーにリンクしてやっています。アグレミーナは「アグレッシブスタイル」を掲げているので、そのクラブ哲学に自分の経験とスタイルを合わせていく感覚です。ただ育成に関わる以上、観る人をワクワクさせる選手を輩出したいです。
LUZ/フットサルをやることでサッカーに活かせることってなんですか?
TOYO/ 個のスキルっていうのはサッカーもフットサルも関係なく絶対的に必要な部分なので、攻撃と守備の個のスキル。プラス2人組の近い距離のコンビネーション攻撃と守備。そこが出来ないと、それこそ海外でやってきているからというのもあるんだけど、言語が違う中でコミュニケーションが取れなかったらパスも回してくれないし、そのグループの中にも入っていけないので、まずサッカーでもフットサルでもそのグループに入るんだったらまずは2人。いきなり11人とコミュニケーション取る、8人とコミュニケーション取るというのは不可能だと思うので、すごいリーダーシップが取れる子でも絶対どこかが欠如してきてしまうから、まず1人以上と考えるとやっぱり2人組のコミュニケーションが近い距離で取れるようになるとお互いにいい効果が生みやすくなってくる。
LUZ/ 今、日本代表戦とか無観客じゃないですか。この前ヨーロッパ組だけの代表戦観たら結構ピッチの選手の声聞こえてくるんだけど、「パラ!パラ!パラ!」「ピボ!」とか、フットサルで使われる言葉が飛び交ってたんだけど、サッカーの共通言語みたいなところあるのかな?フットサルで使われている言語って。
TOYO/ 今年からJFAの方に入って指導法の勉強とかもしているんだけど、サッカーとフットサルはそこまで共通していない。世界的に言うとフットボールの言語って今日本は遅れているからその言語を統一しようってところには入ってます。
LUZ/ そこまでの話はあるんですね。
TOYO/ 先進国はそれがもう統一されていて、違う言語とか言葉とかだとずれちゃうからそこを統一しようっていう話にはなっている。ヨーロッパ組とかは進んでいるから、スペースの空け方とかその一言で伝えられるワードを持っている。だからそこもコミュニケーション能力の一つに入っている。だから海外で出来る選手は言語が違ってもある程度のワードさえ覚えてしまえばお互いのコミュニケーションが取れるからそこが成立してくる。それが出来ないと、めちゃくちゃ上手いやつだったら別だけどそんなやついないから。笑
LUZ/今、指導してる子どもたちにどういう風に育ってほしいというか、最後に想いを聞かせてください。
TOYO/今、育成という現場でやっていて思うのは、伸びるタイミングって本当に人それぞれなので「自分が一番夢中になっている時が一番伸びている時」だと思うので、フットサルだけじゃなくて、ここで学んだことをサッカーに活かして自分のフィールドに帰った時に活躍できるような選手になってくれたらなと。その上でチームとして見た時には「アグレミーナのトップでやりたい!!」ってなってくれる子がたくさん出てくるのが一番理想ではあります。
(2021.Aug.interview)
(2021.Aug.interview)