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
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29歳までフットサルをプレーし、引退後にメンタルスキルコーチをしています。フウガドールすみだ、デウソン神戸というチームでプレーしていました。現役の時に自分自身がメンタルトレーニングを受けていたことがきっかけとなり、この仕事に興味を持ちました。僕はプレッシャーや不安に弱くて、試合でパフォーマンスを発揮できないという悩みがありました。その悩みを技術で解決しようとしていたんですが、なかなかうまくいかず、チームにいたメンタルコーチに相談をしました。それから毎週のようにメンタルトレーニングを行い、課題を改善できた経験がありました。
僕がメンタルトレーニングを始めたのが15年前です。言い方を包み隠さず言うと、本当に成果が出るのか?と疑ってもいましたし、ちょっと敷居の高いものでした。当時、フウガドールすみだというチームにメンタルコーチがいて、そこで相談をしたのがきっかけで、どんどん自分でものめり込んでいったという感じです。
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43Labが行っている活動は、トップアスリートのサポートと、ジュニア教育のサポート、企業の人材育成のサポート、そして執筆活動をしています。トップアスリートサポートは、JリーグやリーグONE、Fリーグ、Vリーグといろんな競技のトップチームのサポートをさせてもらっています。Jリーグだとジュビロ磐田、ファジアーノ岡山と契約を交わし、サポートをしています。リーグONE、三菱重工相模原ダイナボアーズのサポートもさせていただいています。
僕が行っているメンタルスキルというのは、パフォーマンスを上げるためのサポートをしていて、メンタルケア、メンタルヘルスとは別のところに位置づけてもらいたいです。思考や感情を扱うスキルを使って、パフォーマンスを向上していくというのがメンタルスキルコーチの役割です。結果は人によって求めているものが違うので、クライアントの求めているものにコミットしていきます。例えばサッカーで言えば、パフォーマンスを上げる、ミスを少なくしたい、得点の確率を上げたい、常に自分の感覚でプレーしたいという相談を受けたことがあります。まず、どうしたら選手が求めているものに近づけるか?というのを分析をします。細かい分析を行い根本的な原因を見つけ、アクションプランを立てるところまでをサポートするのが仕事です。
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トップアスリートからジュニアのサポートまで幅広くやらせてもらっています。トップアスリートのサポートは試合や、大事な場面で100%自分の力を発揮し、パフォーマンスを上げていくという仕事です。セッションをしながらメンタル的なブロックを解除していくと、パフォーマンスがぐんって上がることが結構あるんですよね。変わる人は一回で大きな変化をする人もいるし、時間がかかるパターンもあります。考え方の癖とか、今までの成功体験、失敗体験によって、ブレーキがかかってしまうことがあるんですね。それを一緒に理解して、どうやったらそこをクリアできるかっていうアクションプランを立てていく感じです。
サッカー、フットサルで言ったら、相手によってプレッシャーの感じ方が変わる選手もいます。例えば練習では1メートルぐらいの距離は、そんなにプレッシャーを感じていないけど、それが勝負がかかった試合や、活躍したい試合になると、同じ距離感でも、プレッシャーをより大きく感じることがあります。そういう時にプレーが変わってしまう選手を多くみてきました。それは技術的な問題ではなくて、そのプレッシャーをどう感じているかというメンタル的な要素になります。そういう課題が出た時に、どうしたらいつもの感覚でプレーできるかや、プレッシャーを大きく感じていたとしても、パフォーマンスを下げない方法はどこにあるのかを、一緒に作り込んでいくというのが、メンタルスキルコーチの仕事です。
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ジュニア年代の教育の場合は、育成年代小学生から高校生年代の、メンタルスキルのサポートをしています。海外というと少々広くなりすぎてしまいますが、ヨーロッパでは育成年代にメンタルスキルを入れているチームが多いと聞きます。色んな国から選手が集まってきて、文化の違いや環境の違いで、プレッシャー度が大きくなったりします。自分のメンタルを扱うというスキルが必要だという認識からスタートしたようです。日本ではジュニア育成に特化したメンタルスキル、パフォーマンスアップのサポートというのがなかなか見受けられないので、2020年から力を入れたいなと思ってサポートしています。
ジュニア教育のサポートは何をしているかというと、自己肯定感をテーマにサポートしています。内閣府は日本人の自己肯定感の数値というのを毎年発表しています。
大体45%から50%の間を行き来しているというような形です。非常に高いとは言えない数値なので、僕はそれを知った時に、ここに貢献できるんじゃないかっていうのをすごく感じて、2020年にパンケーキプロジェクトを立ち上げました。スポーツの現場では特に感じるんですけど、なかなか積極的になれなかったり、ミスを恐れて自分のプレーができなかったり。成功体験を積んだ状態で大人の世界に入ることができれば、スポーツだけじゃなくても、ビジネスにおいてもすごく重要な成功体験になると思っています。その成功体験をサポートするために、このパンケーキプロジェクトを立ち上げて、ジュニア年代のサポートができればなと思っています。
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パンケーキプロジェクトでは、実際にその場でゲームやワークをしながら、実感してもらうことを大事にしています。うちはメンタルスキルという方法論を、一番大事にしているというよりかは、その前にあるメカニズム(仕組み)をすごく大事にしているため大人も子どもも共通することが多々あります。
なぜプレッシャーがかかった時にいつもの自分じゃなくなるのか?なぜ自信がなくなると消極的になってしまうのか?という、その仕組みが理解できれば、大人になっても活かせるものになります。子どもたちのサポートも大人のサポートも大事にしているのは、この仕組みの部分です。ただ、伝え方はさっきも言ったように別々で、その場に合った方法を使っています。
僕はこのメンタルスキルというものを日本の中で定着させたいって思っています。パフォーマンスアップにメンタルのスキルが必要なのかは、まだあまり認識されていないように感じています。ラグビーでニュージーランドのスタッフの方と一緒に仕事させてもらったり、海外のサッカーの選手のサポートをした時に、やっぱりチームには必ずメンタルスキルというものを扱う専門家がいると聞いています。メンタルスキルコーチという立場が海外では当たり前にあるというのを知って、日本でもこれを作りたいと考えています。そうすればもっとパフォーマンスを上げられる選手が増えるし、自分で自分のことを管理して自分の夢を叶えられる、そういう人が増えると思っています。僕らはその夢を叶えるサポートがしたいと考えています。
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うちには明確に目指している姿があります。
「夢の循環」をテーマに会社をやっています。Jリーグが開幕した当初、僕は小学生でサッカー選手に大きな夢を持ったんですよ。初めて夢を持って、必死にサッカーをやるようになって、それで学んだことってたくさんあるなって思っています。
なのでまずは、トップのアスリート、ビジネスマンの人たちが活躍する姿をサポートしたいというのが一つです。そして、それを見た子どもたちが夢を追う段階で自信を失わないようにサポートしていきたいっていうのがもう一つの軸です。それができれば自信を積み重ねながら夢を叶える人が増えたり夢を叶えられなくても、次の現場で輝く人達が増えるという未来を作れると考えています。常に頑張っている人のサポートができるような企業でいたいなと考えています。それが43Labが目指している展望でもあるし、ありたい姿でもあります。
「夢の循環」をテーマに会社をやっています。Jリーグが開幕した当初、僕は小学生でサッカー選手に大きな夢を持ったんですよ。初めて夢を持って、必死にサッカーをやるようになって、それで学んだことってたくさんあるなって思っています。
なのでまずは、トップのアスリート、ビジネスマンの人たちが活躍する姿をサポートしたいというのが一つです。そして、それを見た子どもたちが夢を追う段階で自信を失わないようにサポートしていきたいっていうのがもう一つの軸です。それができれば自信を積み重ねながら夢を叶える人が増えたり夢を叶えられなくても、次の現場で輝く人達が増えるという未来を作れると考えています。常に頑張っている人のサポートができるような企業でいたいなと考えています。それが43Labが目指している展望でもあるし、ありたい姿でもあります。
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