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大豆戸FC末本さん紹介
大豆戸FCとの出会いは?
指導は大学生の時に親友に誘われて、大豆戸FCを手伝うところから始まったのがスタートです。大学2年生ぐらいからですかね、そこから通うようになって先輩コーチ達のやり方や考え方など、とても楽しくやらせてもらい自分に合っているなと感じたのを覚えています。大学卒業時に就職で一度クラブを離れて、法人化されるタイミングで、また声をかけてもらい大豆戸FCに復帰し指導を開始したという流れになります。
末本さん指導中スナップ
大豆戸FCについて教えて下さい
大豆戸FCは高校生のカテゴリーを除いて各カテゴリーがあります。活動場所は大豆戸小学校を中心に、中学生はしんよこフットボールパーク、あおばスカイフィールド、港北高校、港北区近辺を中心に活動をしています。チームとしては生涯に渡ってサッカーを楽しむ事を掲げ、キッズの入り口とオーバー40のチームを作り、「入口と出口」というイメージを持って活動しています。
特徴は、良くも悪くも自由があり、余白を残すように意識しています。基本的にルールや躾けなどはもちろんあるとは思いますが、あまり強制力、ビシバシしないで、伸び伸びと子供達の特性と今を大切にしたいと思っています。その先でも今の時点でも、少し選手たちに考えたり行動する選択肢を与え、個人の個性を出せる余白を残してあげるところが一番の特徴なのかなと思います。
大豆戸FC練習風景1
大豆戸FC練習風景2
末本さん指導スナップ
クラブ作りのポイントは?
大豆戸FCのホームページに書いてありますが、「ちょっとだけ自慢できるクラブ」っていうのは、子供だけでなく、保護者の存在も意識しています。子供も所属しているけれど自分(保護者)も所属しているわけで、子供、サッカーを通して出会った人、時間はかけがえのないものです。平日仕事や家事など大変な事もあるけれど、週末に子供達のサッカーを観たり、子供の保護者と一緒に飲んだり、ボールを蹴ったりとか、以前の保護者は試合前に一緒にサーフィンに行って、子供の試合はついでぐらいだったんですよね(笑)。ものすごく楽しんでくれているのが印象的でした。ただのサッカーを通わせている習い事ではなく、そういった週末を過ごせるクラブが地元にあって所属している。それって財産だし、ちょっとだけ自慢できるようなクラブになりますよね。
末本さん練習風景1
末本さん練習風景2
哲学を教えてください
哲学は良くも悪くも形を作らないというか、型がないというか、常に相手とか環境に応じて適応できる選手や人を育てるというのが哲学かなと思っています。今の時代、子供の頃にはなかった職業や働き方があるわけで、こうすれば正解とか、こうすればやっていけるみたいな像って私はないと思っています。でもそれはフットボールのピッチの中に全部転がっていて、結局その状況の中で一番適したもの、感じたものに対して自分で合わせていく事だと思います。監督の言う事もそうだし、チームのルールもある中で、最後に自分の色を出して、自分の選択を正解にしていくっていうのは、フットボールの中と同じだと思います。
外から見ると、もう少しこういう形があったり、ルールがあったらいいんじゃないかって思うこともあるし、僕らもそれをそうした方がいいんじゃないかって思うこともあるけれど、でも最後は、結局自分の足で組織の中でも自立していってもらいたいので、そこが一番指導に関しても哲学というか大事にして伝えるようにしています。
末本さんと富士
富士のたもとで末本さん
オフの過ごし方/リフレッシュ方法を教えて下さい
リフレッシュ方法は特に茅ヶ崎に引っ越してからは、海や読書、美味しいものを食べに行くとか、全然サッカーと関係ないところに行きますね。引っ越す前はオフでも仕事をしていたというか、仕事を仕事と思っていないというか、好きなのでPC作業とかやっていましたが、茅ヶ崎に来てからは、横浜と全く違う環境なのと家族も増えたので、切り替える術を強制的に求められますね(笑)。
大自然の中にいると全てが小さいというか、どうでもよくなるっていうのもあって、まずは全ての事を一度忘れるという事をしています。横浜にいた頃は、試合に負けると引きずっていたのですが、茅ヶ崎に来てからは良い意味で考え方が変わりましたね。頭の中を一回リセットして、もう一回自分がサッカーを始めた原点に立ち返るように意識的にしています。