2022SS
THE WORKING MAN
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フットボールにポジションがあるように、自分の得意なプレー不得意なプレーがあるように”指導者”にもそれぞれにスタイルや役割がある。
2022SSのTWMは、プロの指導者ではなく、少年団チームの”保護者コーチ”にスポットをあてた。
「少年団」とは、地域の人々の手によって支えられて運営しているチーム。指導者である、監督、コーチはボランティアで行っている場合が多く、このコーチたちを”保護者コーチ”や
”パパコーチ”と呼ぶ。多くの少年団チームはそんな父兄の方々と、地域に住むフットボールを愛する有志の方々の助けで成り立っている。
故にパパコーチは、監督やコーチよりもう少し子供達と保護者に寄り添った存在であり、フットボールの指導だけでなく、全体を手引きするような道しるべ的な役割でもある。困ったときに頼りになり相棒のような存在である。最高のパフォーマンスをあの手この手で引き出してくれる案内人という意味での『NAVIGATOR』
2022SS TWM - For The Coach -
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今期はルースのディレクターである福地聡士をフューチャー。現在小学五年生の息子さんの少年団チームの”パパコーチ”として、週末は活動している。そんなソーシさんに保護者コーチのリアルをインタビュー。コロナ渦にある2022年。なかなか思うような活動ができないこの2年間をいかに工夫して活動しているのかを聞いた。
(interview at feb.2022)
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はじめは自分がコーチやるとは思って無かったんですけどね。というのもそもそもボクは、見てるよりプレーしたい派だったので。週末は、自分のサッカーの試合やら、サーフィンやらトレッキングやら自転車乗ったり、とにかく自分の時間として遊びに使ってたんで、それがなくなるイメージができなかったんですけどね。
息子は1年生でチームに入ったから、そのお迎えとか、当番の日は練習見に行ったりとかしてると、コーチたちと合間で話して親しくなって来るじゃないですか。結局お互いサッカー好き同士なんで。笑。
で息子が小学3年に上がるタイミングで「一緒にどうですか?」みたいに誘ってもらって、奥さんにも話したら「小学校生活もあと4年しかないんだから、しっかり子供と向き合って見れば?!」といわれて、「ハッ」っとして、それもそうやなと。自分を必要とされることにありがたさも感じましたし、やらせてもらおう。って感じでコーチに参加しました。
息子は1年生でチームに入ったから、そのお迎えとか、当番の日は練習見に行ったりとかしてると、コーチたちと合間で話して親しくなって来るじゃないですか。結局お互いサッカー好き同士なんで。笑。
で息子が小学3年に上がるタイミングで「一緒にどうですか?」みたいに誘ってもらって、奥さんにも話したら「小学校生活もあと4年しかないんだから、しっかり子供と向き合って見れば?!」といわれて、「ハッ」っとして、それもそうやなと。自分を必要とされることにありがたさも感じましたし、やらせてもらおう。って感じでコーチに参加しました。
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いやーほんと日本中のサッカー少年少女のお父さんお母さんをホント尊敬します。笑。ほんと大変なんで。グラウンドでプレーする子供たちはいいんですが、運営を父兄みんなでやってるのでほんと大変なんです。ウチの奥さんも一度「トップ」と呼ばれる学年のとりまとめ役としてチームのスケジュールから備品関係やら、まとめる役やってた年があるんですけど、毎晩なんかしらの調整や、やり取りにおわれて、晩御飯終わってもずっと携帯でメールのやり取りしてたりとか。
他にも、オレも奥さんもグラウンド行ってて、下の妹はどうするよ?とか。家族としての生活がガラっと変わったので、最初は慣れるまで大変でしたね。だからとにかくプレーする子供には「しっかり感謝してプレーしなさい」って毎回しつこいぐらい言ってますわ。笑
他にも、オレも奥さんもグラウンド行ってて、下の妹はどうするよ?とか。家族としての生活がガラっと変わったので、最初は慣れるまで大変でしたね。だからとにかくプレーする子供には「しっかり感謝してプレーしなさい」って毎回しつこいぐらい言ってますわ。笑
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『環境が人を育てる』って言葉を信じています。だから大人がその環境を用意してあげれば、あとは「たくさんミスしてたくさん学んでください。」って思ってます。
ボクはルースのディレクターという仕事柄、小学生年代のトップレベルの指導の現場もたくさん見させてもらってます。関東、東海、関西などの都市部のチームはホントレベルが高くて「アナタ大人ですか?!」みたいなプレーする子もたくさんいるし、「すごい戦術理解度やなぁ」と驚かされたり、それぞれ地域で特徴があって面白いです。
ただボクがコーチしているチームは神奈川の葉山っていう小さな街の少年団チームなので、逆にその環境を生かした面白いプレーヤーに育って欲しいなと思ってます。
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葉山は海と山に囲まれ自然が豊かな小さな街です。自転車とボールさえあれば海にも山にもすぐ行けて、どこでもトレーニングができるんです。
特にここ2年はコロナ渦でチームとしても充分に活動できず、グラウンドも使えずで、大変ですが、逆にトレーニングの幅は広がりました。例えば山でのトレーニング。
葉山は200m~300mくらいの低山に囲まれています。そこの山脈は尾根道で繋がっていて、その山道をトレイルランニングしたり、マウンテンバイクで走れるオフロードコースがあったりして山の中を爆走するバイクトレーニングもやってます。とにかく足腰が鍛えられます。笑。木の根を避けたり、枝をくぐったりと反射的な動きも鍛えられてると思います。
あとは地元の人しか絶対知らない秘密のグラウンドがあって。そこをボクらは「天国のグラウンド」って呼んでて。だから秘密っていうのがいいでしょ。ただその天国にたどり着く為には過酷な道のりが待ってて。永遠と続く急な坂道を30分ぐらい自転車を漕ぎ倒した先の山頂にグラウンドがあって。そこに到着する頃には、もうみんな足パンパンで動けなくなっちゃう。みたいな。笑。
葉山は200m~300mくらいの低山に囲まれています。そこの山脈は尾根道で繋がっていて、その山道をトレイルランニングしたり、マウンテンバイクで走れるオフロードコースがあったりして山の中を爆走するバイクトレーニングもやってます。とにかく足腰が鍛えられます。笑。木の根を避けたり、枝をくぐったりと反射的な動きも鍛えられてると思います。
あとは地元の人しか絶対知らない秘密のグラウンドがあって。そこをボクらは「天国のグラウンド」って呼んでて。だから秘密っていうのがいいでしょ。ただその天国にたどり着く為には過酷な道のりが待ってて。永遠と続く急な坂道を30分ぐらい自転車を漕ぎ倒した先の山頂にグラウンドがあって。そこに到着する頃には、もうみんな足パンパンで動けなくなっちゃう。みたいな。笑。
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で、5月くらいからは海ですね。葉山の子は5月から10月くらいまでは海入っちゃうので。
夏の練習の日。子供達がボクを見つけては近くに寄ってきて、他のコーチにバレないようにヒソヒソ話しかけてくるんです。
「コーチ、今日あるよね?」とか「当たり前だよね?」とか、ウインクだけしてくる奴とか。煽ってくるんです。何かっていうとみんな「今日練習終わったあと海行くよね」っていうのを訴えかけてくるんです。で、オレ的には3時間も炎天下のグラウンドでコーチ業してヘトヘトなんですけど「ワンチャンやな」とか言っといて。で、結局行くんですけど。笑。でも、家に帰ってからホント10分でも仮眠してパワー貯めてからいきます。子供の体力は底知れないので。
「コーチ、今日あるよね?」とか「当たり前だよね?」とか、ウインクだけしてくる奴とか。煽ってくるんです。何かっていうとみんな「今日練習終わったあと海行くよね」っていうのを訴えかけてくるんです。で、オレ的には3時間も炎天下のグラウンドでコーチ業してヘトヘトなんですけど「ワンチャンやな」とか言っといて。で、結局行くんですけど。笑。でも、家に帰ってからホント10分でも仮眠してパワー貯めてからいきます。子供の体力は底知れないので。
で、サーフボードやらスキムボードもってチャリで行って海で練習の汗を流しながらボードに乗って遊ぶんです。サーフやスキムも体幹やバランス感覚や瞬間の判断力など養うのにいいトレーニングになります。何より楽しいって最高。で、夕暮れどきになると近所に住んでるボクのサッカー仲間もワッサワッサと集まってきてビーチサッカーが始まっちゃいますよね。で、結局最終的には大人対子供で締めるんですけど、そこが一番ヒートアップしますね。笑。
とにかくこの大自然という環境を生かし、「地球と遊んで身体能力や、想像力や、感謝心を養ってる」イメージです。だからそういった意味ではたくましく育ってるかも知れないです。
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ボクはテクニカルコーチの役割なので、基本トレーニングはヘッドコーチと話し合って決めています。
個人的にこだわりがあるといえば『音楽』ですかね。「サッカーと音楽は常に隣にあるもの」だと思ってるので。リフティングとかドリブルの前にはラテンのノリのいい音楽を聞かせます。「まず音をよーく聞いてリズムに乗ってからボール触りなー」といって音楽にノッてからリフティングやドリブルの練習に入りますね。「踊れないヤツにサッカーなんかできねーぞー」とか冗談半分で言ってます。笑。
個人的にこだわりがあるといえば『音楽』ですかね。「サッカーと音楽は常に隣にあるもの」だと思ってるので。リフティングとかドリブルの前にはラテンのノリのいい音楽を聞かせます。「まず音をよーく聞いてリズムに乗ってからボール触りなー」といって音楽にノッてからリフティングやドリブルの練習に入りますね。「踊れないヤツにサッカーなんかできねーぞー」とか冗談半分で言ってます。笑。
最初の頃は「コーチこの曲教えてー!」とか言って教えたりしてたら、最近は「コーチこの曲もドリブルするのに最高だよ!」とか教えてくれたり。他の親御さんから「家でずっと音楽聴きながらドリブルしてますよー!」とか聞くと嬉しくなっていいぞ、いいぞって思ってます。笑
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ルースのディレクターとして、どういうブランドを目指しているか聞きたいです。
最後にしてめちゃ壮大な質問きましたね。笑。そこに対する想いはたくさんあるので、細かいことはまた別の機会に話すとして。
ひとつとして「目に見えないチカラを宿すブランド」になりたいです。これはサッカーやってた人あるあるだと思うんだけど、子供の頃、やっと買ってもらった新しい靴履いた日、いつもよりも早く走れたり、いつもより高く飛べたりしませんでした?!新しいユニフォームやジャージ着た日は、いつもよりキレが増して気持ちよくプレーできたり。ボクにはそんな原体験があって。
まさしくそれをルースを着ることで体感してもらいたいな、と。「ルース着たらいつもよりパワー出るわー」みたいな。そんな目に見えないチカラを宿すブランドになりたいです。ルースのブランド活動が「ボールを蹴ってないと生きていけない人達」のモチベーションを上げる要素の一つでありたいと、常に思いながらやってます。
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