発表会

土曜日の午前中、子供達の学校行事に行ってきた。幼稚園時代に比べて親が参加する行事が格段と減った小学校。

小学校は運動会以外の行事は基本的に撮影はNG。しかし、学年毎、全員で体育館で発表する今回の行事は撮影OK。娘が生まれた10年前に買ったビデオカメラを久しぶりに持っていく。当時まさか携帯でこんなにも高画質の映像が撮れるなんておもってもみなかったもんだ。

もうビデオいいかなと思いつつも、父ビデオ、母iPhoneで撮影する事に。

2年生の息子は 「スーホと白い馬」というモンゴル童話を歌と朗読で発表するもの。物語を1人1文章ずつ発していく。ビデオのファインダー越しの息子は緊張しているんだか、モジモジしているんだか、ニヤニヤしたりしながら自分の出番を待つ。

自分の番をなんとかクリアしホッと一息の息子。2年生の学年発表が終了。

このイベントスケジュールは時間的に余裕があり、開始予定の3分前には子供達が発表出来る態勢になっていた。普通だったら始めて良さそうなものだが、、、

「用意は整っておりますが定刻は11:00で、11:00に間に合わせて向かっている親御さんもいらっしゃるかもしれないので定刻通りに始めます」

さすがは小学校。確かに、子供の晴れ舞台を一目見ようと仕事の合間をぬって必死に向かっている方もいるかもしれない。なんでも早目にやればいいもんでもない。

そして!

実はここからが本番!娘である。4年生になる娘の学年は全員でリコーダー合奏。しかし、、娘は1人なんとピアノ演奏!!

し、信じられない。ピアノは各クラスで立候補者を募り、候補者のオーディションで決まったとの事!

小学校4年生当時の父と言えば、、、極度の恥ずかしがり屋で、人前に立つなんて考えられなかった。音楽なんて全く分からず、リコーダーすら吹けなかったのに。。。

まさか、自分の子供が1人でピアノをやる事になるなんて、、、

大丈夫だろうか。

舞台に目をやると硬い表情の娘。

いつも失敗してもいいから最後まで頑張るんだよ。それが大事。と伝えているが、、

失敗して、泣きそうになったりするんじゃないか、、、

それで演奏が中止になったりしたら、、、

なんてネガティブな妄想が頭を支配する。そしていよいよ4年生の演奏がスタート!1曲めは全員リコーダー。なのでまだ安心。

カメラのファインダー越しに見る娘。指先の動きが気持ち固いような、、、この後はピアノだぞ!大丈夫か??と思いつつも、、無事に1曲め終了。

そして2曲め。娘がピアノに向かって歩いていく。。。いよいよだ。

緊張が入り混じり固い表情の娘。僕は震える手を抑えて娘の顔アップをファインダーに出す。

頑張れ。頑張れ。と念を送りながら、、、

ファーストタッチ。

滑らかに始まった。親の緊張をよそにしっかりとした、眼差しで楽譜を見つめ、落ち着いた曲調をしっかりとこなす。

実は息子もピアノを習っており息子のほうがセンスがあるかなと思っていた。リズミカルな元気な曲は息子のほうが明るく弾いていたからだ。

しかし、このような落ち着いた雰囲気の曲だと断然、娘のほうがしっかりと優しく弾くのだ。

娘の演奏は程なくして終わった。。。緊張が解きほぐれ少しホッとした娘の表情は涙が滲んで少しボヤけていた。

我が子を尊敬出来る事に感謝。娘が結婚する前夜に家族でもう一度観る時のために父は頑張って映像に残す。

ってまだ早いか。いや、きっとあっという間。1日、1日、大事に過ごそう。

Domingoと共に。